ひぐらしのなく頃に

 鬼曝し編。2巻で完結。*1
 いかんよ。いいかげんにしろよって、10回くらい思った。何だよこれ。グロけりゃいいってものでもないし、人間が全く描けていない。だからパパンとママンが死んでも、真相が明らかになっても、カタルシスというのが全くない。これはいかんよ。本編以上にひどい。
 大体これは、まあぼくの印象だけれど、おおまかな展開というか、ショックシーンを最初に作って、それを繋げるためにストーリー作ったんじゃないかって思えるくらいに、展開は早いわ、行動は行き当たりばったりだわで、お前らいいから落ち着けよ!って何度も思った。ダリオ・アルジェントの「シャドー」とか「インフェルノ」みたいに、ストーリーがとってつけたものであるような印象を拭いきれない。もちろんアルジェントはOKだ。それを楽しむものだから。でもこれはだめだ。後書きとか、すごい偉そうだし。
 もっとさ、埋めた死体が見つかるか見つからないかとか、そのせめぎ合いがいいんじゃねえか。心理的なスリルが全然ない。この形を突き詰めると「死の王」とか「シュラム」みたいになるのかもしれないが、この漫画は中途半端なところで終わっている。そもそも登場人物の関係があまり深いものではないから、壊れたときのショックっていうのもそれほど大きくないんだ。ひぐらしの各編との違いっていうのかここらへんにあるんだろうなあ。もっとも、これは分量の問題なのだろうけれど。
 やってることはモロB級なんだから、「地獄のデビルトラック」とか見習えよってマジで思った。ブルマくらいしか見るべきところはない。
 あと、全然関係ないけど、漫画版「暇潰し編」の梨花ちゃまはやべー。なんかやべー。赤坂とシンクロした。