AIRCONへ至る(1)

 とりあえず、投稿用の小説を書き上げなければならぬので、えあSSについては考えることを今月いっぱいは止めたいのだが、どうしても考えてしまうときがあるのだった。人間というのは不器用なものです。
 それはともかく小説である。一人称で書くとか三人称で書くとか、あまりわけない方向で考えていて、同じ段落の中でも一人称になったり三人称になったりするのだけれど、それは語っている人間の語りとその語りを俯瞰している人物の視線であって、要するに何かを語っている人物をビデオで撮影しているというか、ああこれじゃあ全然わかりませんね(笑)、でもそういう感じで、こう、何というか、複数の視点が存在しているようなものを書こうとしていて、むつかしいのはその境界線をどうこしらえればいいのかということだ。
 去年書いた「いろは仮名〜」ではそこを相当わかりやすくしたのだが、というのも書いている本人が一番混乱してしまいそうだったからなのだけれど、もうちょっと突っぱねてもいいのかなと探っているところ。複数の視点を作ることで、どこか立体的になるんじゃないかなって思った。でもそれが映像的ということなのだろうか。やっぱりむつかしい。ていうか、自分が何を書こうと思っているのか自分でよくわかっていないところがイタい。
 それが一段落してから、やっとAIR CONに至れるのだった。ふんばらないと。