七尾旅人

911FANTASIA

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 七尾旅人のニューアルバムはリーディングばかりで、歌ものが好きなぼくとしてはなんだかなーと思っていたのだけれど、3枚目の「ラスト・レコード・オブ・ザ・ワールド」で感極まってしまった。これは名曲過ぎ。
 最初のアルバムや、それまでにリリースしたEPのようなメロディアスな感じではないけれど、音楽への愛と祈りに満ちた曲だと思った。七尾旅人ほど音楽を信じているミュージシャンはなかなかいないかもしれない。この1曲だけで、このアルバムを肯定できる。
 ほとんどリーディングなのは確かなのですが、その中に鈴木翁二維新派、少年王者館みたいな雰囲気を感じた。なんていうか、そういうところからもこのアルバムを否定することはおれにはできないな。
 なので、これはとてもいいアルバムだと思います!