二十六歳の小説実験場

 最近、明らかに書く量が減ってきていて、これは本当に問題だなと思っている。仕事をこなすことに生活が埋もれて、帰宅してから何もできないような日々が続いているのである。でもきっとそれは甘えで、もうちょっと踏ん張らないといけないなとも思う。
 そんなことはともかくも、書く量を増やしたいと思って、何ができるかなと考えた。せっかくアパレル空間があるのだから、何かしら公開したいところなので、KanonのSSを書くことにした。本当はがっちりと組んでから書きたかったんですけど、時間もきっかけもない今、逆の書き方をしてみようと思った。
 つまり即興的に文章を書いて、逐一それを更新していくということです。まだ題名も決めてないし、終わり方しか決まっていないのだけれど、文章が少しでもできるたびに更新していこうかな、と。だから書き直しちゃう部分もあるかもしれないし、後からエピソードがばっさりなくなってしまうことがあるかもしれない(笑)。たぶんせりふはどんどん書き換えるだろう。更新のたびに保存しておけば、おれの思考の軌跡がわかるという寸法です。あーここはダメだね、とリアルタイムで推敲されていく文章。
 先日、写真美術館で「文学の触覚」を見てきたときに、舞城王太郎のタイピングがスクリーンに映し出されていて、書き進んだり書き直したりしてて、それがおもしろかったわけです。ていうか、それしかおもしろくなかったんですけど(笑)。
 そういう過程を晒すのはおもしろいかなと思った。
 もちろんぼくは普通に書いているものがあるから、リアルタイムといってもそんな頻繁には更新しないだろうし、ガツガツ書いていける余裕もないので、良くて1日2行ずつくらい増えるだけだろうと思う。まあ、場合によってはいきなり白紙になることがあるかもしれない(笑)。何もかもがわからないけれど、ちょっとやってみようと思う。完成するまで、もしくは飽きるまで。

untitled document by "Kanon"
http://apparel.tanmono.com/kanon.html

 今は文章量が少ないからどこを直したとか丸わかりだろうけれど、文章量が増えてきたら、どこに手を入れたんだ!的なことになるだろう。それはいいことだね。だから連載じゃなくて更新なのだ。増減を繰り返すテキストを目指します。あと試験的に音楽を聴きながら書くことにした、このSSに関しては。
 そして更新したとかそういう情報はいっさい書かない。いつ更新される(た)のかをわからせないのがポイントです。って、アンテナに登録しておけば、どこ直したかまでわかっちゃうのかな。よくわかんないけど。もっとも、しょせんはおれのクソSSなので、そんな見張ってまで読む人はいないか。どうでもいいことだ。
 ちょっとがんばってみます。あと、こんなのKanonじゃねー禁止で。