名古屋行き

 美波ちゃん出演舞台「かもめ」は先週東京公演を終えて、今は大阪公演中。地方公演まで追っかける気はなかったのですが、美波ニーナがあまりにもよかったので名古屋の千秋楽に行くことを決めた。美波ちゃんの素晴らしいニーナを見届けたいと思います。もちろん藤原竜也さんのトレープレフを始め、出演者の皆さんが素晴らしかったのもある。とても良い「かもめ」だ。
 今年観た舞台ではコクーン歌舞伎の「夏祭浪花鑑」が演劇が祝祭であることを再認識させてくれたというか、素晴らしい高揚感のあるもので、これと比べちゃうと正直「かもめどうよ」と思ってたんですが、「かもめ」は「かもめ」で地味ながらも丹念な人物のスケッチがあって、やはり素晴らしいものでした。
 今回の上演でどうしてこの劇が喜劇なのかも理解できたし(ニーナの独白でやっとわかった。)、ぼくにとっては劇の主題的な部分も含め、非常に印象深い公演になりました。そんな舞台の千秋楽を見届けるのはけっして悪いことではないと思うのだった。