今週観た映画

 10年ぶりくらい?に観た「ミツバチのささやき」。スクリーンでは初めて観たんですが、素晴らしかった。本当に素晴らしかった。昔観たときはスペイン史なんてまったく知らない中学生か高校生だったから、ファンタジー性や少女映画としての魅力を主に感じていたはずですが、今観るとまったく印象があって新鮮だった。もちろんアナもイサベルもかわいいですけど(笑)。
 あと「パンズ・ラビリンス」がこの映画を下敷きしているってこともはっきりとわかった。もちろんパクリってことではないですよ。共有しているものがあるのは確かだと思いますけど。どっちも良い映画。
 ただ、どっちがより好みかと言うとこれは断然「ミツバチのささやき」なんです。理由は微妙にネタバレなので以下。
 「ミツバチのささやき」は終盤、ほとんどせりふがなくなるからです(笑)。スクリーンに映る映像と音響だけで、すべてを表現できているから。本当に素晴らしい。「ミツバチのささやき」と比べると、「パンズ・ラビリンス」は説明的な部分が多少はあると思う。記憶だけでものを書いているから曖昧ですけど。
 あとちょっと西部劇っぽく見えるところもあるからかな。地平線まで伸びる線路のショットとか。「精霊」がいる小屋もぽんと孤立していて、距離感の示し方が好きです。