欲しい本、2冊

リバーズ・エッジ 愛蔵版

リバーズ・エッジ 愛蔵版

 愛蔵版が出ていることをつい最近知った。改訂とかは全然ないみたいなんですけど、岡崎漫画の個人的ベストなので、手元に置いておきたいぜ。愛蔵版じゃないのは持ってますが。
B級ノワール論――ハリウッド転換期の巨匠たち

B級ノワール論――ハリウッド転換期の巨匠たち

 ちょっと高い本なんですけど、読み応えありそう。ハスミンが「本書の価値は計り知れない」と断言しているところも素敵よね。この本については欲しいというか、もう注文してしまった。
 今書こうとしている小説にも役立ちそうな気がするし、何よりB級フィルムノワールの評論というところがぼくのツボをおおいに刺激した。 

DVDの普及が、アメリカ映画に対する新たな視点の構築を21世紀の日本で可能にしたことを、まずは祝福したい。いまから半世紀以上も前のいわゆる「B級」映画と「フィルム・ノワール」を論じる著者の、これがはじめての著作であることにも率直な悦びを表明する。その著者が「B級ノワール」を分析するマトリックスとして、ジョゼフ・H・ルイスとアンソニー・マンリチャード・フライシャーという三人の映画作家を選びとったことにも心からの賛辞を送りたい。人々は、ハリウッド映画についてまだまだ何も知らない。そのことを知らしめただけでも、本書の価値は計り知れないと断言する。――蓮實重彦