2008年まとめ映画編

 そろそろまとめ企画を。まずは映画から。今年はかなりの傑作ぞろいで、去年と同じく5本にしようと思ったんですけど、選びきれずに10本にしてみました。俺が選ぶ今年の10本はこれだ。(ネタバレありのコメント付き。)

イースタン・プロミス(イギリス=カナダ=アメリカ)
コロッサル・ユース(ポルトガル
レディ アサシン(フランス=ルクセンブルク
トウキョウソナタ(日本)
パラノイドパークアメリカ)
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(日本)
接吻(日本)
ダイアリー・オブ・ザ・デッドアメリカ)
おろち(日本)
ゼア・ウィル・ビー・ブラッドアメリカ)

  • イースタン・プロミス(イギリス=カナダ=アメリカ)
    • どれか1本選ばないと殺すって言われたら、これと答えると思う。クローネンバーグの演出が冴え渡り、ヴィゴ・モーテンセンの身体が真正の活劇を生んだ傑作。
  • コロッサル・ユース(ポルトガル
    • この映画では確かに生きている人間が描かれていて、スラムから集合住宅へと変形していく風景の中をさまようヴェントゥーラの姿が胸を打ちました。「ヴァンダの部屋」も本当に素晴らしい映画でしたが、好みなのはこっち。
  • レディ アサシン(フランス=ルクセンブルク
  • トウキョウソナタ
    • 黒沢清監督の新作。期待通り大変おもしろい映画でした。キョンキョンの存在や、子役をかなり重要な役にしたことなど、今までの黒沢作品とはいっぷう変わった感じもありましたが、さすがに職人技だったと思います。
  • パラノイドパーク
  • 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
    • 中盤くらいまでの徐々に陰鬱さが強くなっていく展開から一転、終盤のあさま山荘に入ってからのアクション演出はさすがだった。青春映画として仕上げてしまった若松監督の手腕は素晴らしい。最後の「勇気がなかったんだよ!」という叫びとジム・オルークのボーカル曲での盛り上げは反則技なんじゃないかってくらい泣きを誘いました、俺の。
  • 接吻(日本)
  • ダイアリー・オブ・ザ・デッドアメリカ)
    • ロメロ御大の新作は「これだよ。つまりゾンビってこれだよ」と頷いてしまうようなゾンビ映画でした。死人が走ってどうするっていう最初の方の台詞に御大の強い意思を感じた。
  • おろち(日本)
    • 楳図かずお先生の漫画をここまできっちり映画に仕立てたのってかつてなかったのではないかと思えた。そしてオルドリッチだった。良かったですよ、ほんとに。なんか、しばらく経ってからじわじわきた(笑)。
  • ゼア・ウィル・ビー・ブラッドアメリカ)
    • これと「ノー・カントリー」とどっちかで迷ったんですけど、こっちの方が西部劇の色が強く感じたのでこっちにしてみた。ラストの"I'm finished."にはぞくぞくした。