efがわからない。

 アニメの「ef - a tale of memories.」と「ef - a tale of melodies.」の話。前者は去年の秋あたりからキッズステーションで、後者は今月からMXTVで見ているんですが、なんだかよくわからない。なにかいろいろなことをやろうとしていることはわかるんですが、それがうまくいっているのかどうかが疑問なのだった。
 色んな演出がなされているんですけど、それが流れのなめらかさを削いでしまっているように思える。マキノ雅弘が「映画は流れだ」というようなことを仰っていて、それはよくわかるし、実際マキノ映画の滞らなさは素晴らしいものがあるんですが、このアニメはどうにも滞ってしまっているように思える。そこがおもしろくない。
 もちろんアニメと実写の作り方は違うだろうし、テレビアニメと劇場でかける映画っていうのもそれぞれに良さがあるし混同してはいかんですけども、アニメにも流れってのはあると思うんです。それがこの「ef」ではどうにもうまく流れていないように思える。
 その結果、登場人物のいきいきとした動きもなくなってしまっているように思える。これはモノローグの多用とか静止画とか、まあその他演出のせいだと思うんですけど。ただ変わった演出が人物を殺すわけではないっていうのはゴダールの映画を見ればわかることで、結局このアニメの演出家の力量の問題なのかなと思ってしまう。
 なにかやってやろうじゃねえかっていうやる気は感じられるんですけど、どうにもぼくの最近の意識がシンプルかつ丁寧な演出という方向に向かってしまっていて、どうにも合わないなあという印象です。つまらなくはないし、最後まで見るつもりではありますが。エロゲ版はどうなんだろう。
 そういえば、OPのカバー版がすごく良かった。↓しか聴いてないんですけど、必死な歌いっぷりがたまらん。「刻む季節」はリミックス版の方が軽やかでいいな。
 でも眼帯ちゃんが一番好き。

ef - a tale of memories. ENDING THEME~Vivace by Kei Shindou(cv:Junko Okada)

ef - a tale of memories. ENDING THEME~Vivace by Kei Shindou(cv:Junko Okada)