佐藤慶逝去……。

佐藤慶さん肺炎で死去、81歳
http://eiga.com/buzz/20100506/13/

 今日のお昼頃にこのニュースを知って、茫然としてしまいました。去年も映画に出演されていたし、青天の霹靂とはこのこと。
 帰り道などで、佐藤慶の出演作品を思い返していたんですが、やっぱり思い出されるのは大島渚監督の作品でした。「白昼の通り魔」の犯罪者、「無理心中 日本の夏」の自分を殺す人間を探す男、「儀式」の旧家の家長という3役はぼくにとっては忘れられないものです。特に「白昼の通り魔」かな。大島渚監督が言う魔というものを体現していて、色気というか妖気というか、酔っぱらってしまいそうなくらい強烈なからだには魅入らされました。
 大島作品から離れると、「四谷怪談 お岩の亡霊」が好き。やはりこの人は悪の魅力なのかな。けっして色悪って風貌ではないと思うんだけどね。ただ獣性を持つ一方で、どこまでも理性的なんだよね。ああ、思い出した。やっぱり大島渚作品だけど、「天草四郎時貞」の役人も好きだった。あの冷たさがたまらんのだ。
 忘れられちゃいけない「新宿泥棒日記」。今頃、先に逝った方々とまたセックスの話でもしてるのかな。