小説

 ぼくはSFが苦手だ。いきなりなんだねと思うかもしれないが、苦手なものは苦手なのだからしょうがない。ジュール・ヴェルヌは小学校の図書館にあったシリーズを読破したが、それくらいだ。
 ミステリも得意ではない。しかし高校生くらいの頃は結構読んでいた。もちろん京極夏彦はデフォで、あと、ジョン・ディクスン・カーとかカーター・ディクスンとか。いわゆる小説の原体験っていうのがシャーロック・ホームズだったから、ミステリとは縁があるのだが、最近は浦賀先生のミステリくらいしか読んでいない。ていうか、あれはミステリなのか。
 要するに理路整然としている小説が苦手なんだと思うんだ。アンチミステリ的なのは好きだ。「煙か土か食い物」とか「匣の中の失楽」とか。小栗虫太郎はペダントリック過ぎて、ちょっとあれだったけれど。夢野久作はもちろん好きだ。
 だから、いや何が「だから」なのかわからないが、そろそろSFも読むべきなんだろう。しかし何を読めばいいのか全然わからん。
 ということで、初心者でも楽しめるSFを募集しています。できればエンタメエンタメしてないのがいいです。文庫ならなお良いです。和物でも洋物でもいいです。