はじめてのこみけ

 思えば、先週の今頃に風邪に倒れたのがケチのつけ始めだったような気がしないでもないのだった。
 今日寝坊して、というのも朝9時くらいには起きて、12時くらいには会場に着こうと思っていたのだけれど、起きたのは11時過ぎで、着いたのは2時近くで、そもそもカタログを持ってなくて、メモとかもとっていなくて、右も左もわからなくて、しかも人がすごく多くて、いっぱいいっぱいでした。
 そうそう、人の多さがいやん。コミケ会場は完全に祭りの磁場で、祭りに精神的に乗り遅れた感のあるおれは疲労ばかりがたまっていって、それが全部腰にきた。腰が痛い。今もだけれど、とにかく腰が痛い。やっぱりあれですね、コンディションを整えないとダメということですね。腰が痛い。
 で、帰って、あ、帰ってというか、国際展示場駅から埼京線で渋谷に出た。電車を降りて、マークシティから渋谷の街に出て、ああ、ここホームだわって思った。おれにとっては、コミケはアウェーだ。「悪夢探偵」の前売りを買いにシネセゾンまで行って、それからブックファーストで本を見る。桜庭一樹の例の本が積まれていたけれど、買わなかった。二段組でしたね。いつものラーメン屋でラーメンを食って、渋谷を後にする。
 近所にある同人屋で「ひぐらしのなく頃に礼」を買う。どうなんだろ、これ。たぶん、おれ的には本編よりもこういうものの方が楽しめると思うんだ。
 コミケ童貞を捨てたわけだが、何か焦ってソープで童貞捨てて、後になってヘコんでいるような、そんな感じだ。心底ダメだなおれは。来年の夏はもっとコンディションとか、いろいろ整えよう。
 ところで、恐ろしいのは、おれが到着したのはお昼をゆうに過ぎている頃だったから、午前中とか、本当はもっと人がいたということだろう。想像したくねえ。