「追悼のざわめき」

 シアターイメージフォーラムでのレイトショー初日に行ってきた。松井良彦監督や出演の佐野さん、仲井さん、そして製作の安岡さんの舞台挨拶の後、本編上映で、終わったのは23時30分くらいだった。舞台挨拶でのコメントにこの映画へ対する自信と誇りが感じられて、上映直前に期待感が跳ね上がった。そして、その期待感をはるかに凌ぐくらいの映画だった。
 期間中にもう何度か観に行く予定なので、詳しい感想はまだ書きませんけど、とにかく素晴らしい映画でした。ぼくが求めているものが全て詰まっているような、そんな映画だった。この映画を観ることができたのは幸福でした。
 映画自体の出来はもちろん素晴らしいのですが、会場も熱気むんむんでいい雰囲気でした。何しろ立ち見と通路に座布団という本多劇場状態であったのにもかかわらず、入れなかったお客さんもいたみたいで……。ぼくは11:00に整理券をもらいにいきましたが、その時点でもう二桁になってました。ちなみに地下にある方のスクリーンでした。
 とりあえず、行くかどうか迷っている人は行くべきだと思った。絶対後悔する。上映の機会は今後もあるとは思いますけど。逆にDVDでリリースされることはないだろうけれど、だいたい出たところで、やっぱりスクリーンで観ないとダメだと思う、この映画は。本当、映像が綺麗なんですよ。モノクロの陰影に何度もドキドキした。シャッターが降りて光がなくなっていくシーンは鳥肌ものでした。音楽も良かったなあ。
 そういえば、終盤のある場面が仕込みじゃなくて無許可のゲリラ撮影っぽく見えたのだけれど、どうなんだろう。