追悼のざわめき

 二回目行ってきた。レイトショーで上映が20:30からと時間が遅いので、会社帰りでもどうにか行くことができる。レイトショーは普段はあんまり好きじゃないのだけれど、こういうときは便利ね。
 9/1に初めて観たときは興奮していて、熱狂のままに観ていたのだけれど、今回はある程度じっくりと観ることができた。これはやっぱりいい映画だと思った。これを傑作と言わないで、何を傑作というのか。
 具体的にあれこれ書くのはとりあえず東京での上映が終わってからにしようと思っているのだけれど、でも何かいろいろと書きたくなっちゃうわけで、困っちゃうな(笑)。構図の異様さとかカメラワークとか、本当やべえなって思う。
 その一方で極めて美しい映像っていうのがあって、モノクロだからこそ映えるような場面も多くある。ろうそくの光に浮かび上がる兄妹の顔、という場面は特にそうだと思う。うっとりするような絵だった。妹役の女の子は当時10歳だったようだけれど、よくも演じきったものだとびっくりしてしまうわ。美少女は美少女なのだけれど、それだけではなくて、存在の力がすさまじく強いのですよ。それはこの映画に出ている主要な俳優全てに共通なのだけれど、一際強いのがこの子だったと思っている。
 この映画の好き嫌いの度合いは人によって激しく異なるのだろうと思うし、そもそも見え方自体が異なるのではないかと思う。だからこそ色々な人に観てもらいたい気がする。監督もお友達やご家族を誘って是非みたいなことを舞台挨拶で仰っていた。だから、少しでも興味があるんなら観に行ってほしいな、ぼくは。後悔したっていいじゃない。