スティーブン・キング

セル(上) (新潮文庫)

セル(上) (新潮文庫)

セル 下巻 (新潮文庫 キ 3-57)

セル 下巻 (新潮文庫 キ 3-57)

 ブラボー! すげーおもしろかった。「トミーノッカーズ」とか「レギュレイターズ」(バックマン名義だけど)とかを思わせるB級テイストが最高だった。
 献辞にあるように、リチャード・マシスンの「地球最後の男」とロメロの「ゾンビ」に捧げられた小説。それだけでだいたいの内容がわかるってもんだが、そこはキング、ストーリーテリングの妙を見せつけられたぜ。冒頭から飛ばしているんですが、下巻に入ったあたりからの怒涛の展開は圧倒的。
 この小説は「ホステル」のイーライ・ロス監督で映画になるみたいなのです。おお、ぴったりじゃないか。