ラテンアメリカ文学

楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)

楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)

 ラテンアメリカ文学の重鎮マリオ・バルガス=ジョサの翻訳が出たので、さっそく買ったのだった。二章まで読んだのだけれど、これがすこぶるおもしろい。二人称よりの文体がたまらんね。500ページもあるから持ち運びには向いていないけれど、こつこつ読んでいこう。
 今月末にはフリオ・コルタサルの「愛しのグレンダ」*1岩波書店から出版されるので、それも楽しみ。なるべく積まないようにしないと。3月には岩波文庫の「悪魔の涎・追い求める男 他八篇」*2が復刊される。年の始まりからラテンアメリカ文学の話題が豊富でいいことだ。ガボ全小説の刊行も続くし。この流れでカルロス・フエンテスの「テッラ・ノストラ」やレサマ=リマの「パラディソ」の翻訳が完成してもいいころだと思うんだけど、無理かなあ。「パラディソ」なんか国書刊行会のサイトにもう何年も「近刊」ってなってるんだけど、どうなんすかね。やっぱ訳すのが難しいんだろうなあ。

*1:

愛しのグレンダ

愛しのグレンダ

*2: