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ホラー映画を観直そう企画の第二弾として、ジョン・カーペンター監督の「パラダイム」を観直した。原題は"Prince of Darkness"だが、邦題は「パラダイム」。
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
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というか、カーペンター映画的にあまり評価できないのは登場人物たちが建物に閉じ込められて非常にまずい状態にあるってことに気づくまでに時間がかかりすぎているからだと思う。活劇が始まるのが1時間以上経ってからなのだ。
目下のところ劇場用映画としての最新作になっている「ゴースト・オブ・マーズ」のテンポの良さを考えると、脚本やモチーフに凝りすぎたのではないかと思ってしまう。その結果、かなり地味な出来になっていると思う。もちろんつまらなくはないし、観てみると少なくとも退屈することはない。ただカーペンター映画のクオリティを考えると、少々テンポが悪いなという気がする。良く言えば重厚な作りになっている。
ただ、冒頭部分はかなり引き込まれる作りになっている。カーペンター自身によるサウンドに乗せて、ぐいぐいと観る者を引き込んでいく。編集と構成の良さを感じさせます。徐々に停滞していってしまうのが残念かなあ。
映像的には未来からの電波映像など、魅せる部分も多くある。特殊メイクもかなりいい出来だし、何よりいいなと思ったのは鏡面が水面みたいになるところだ。鏡っちゅうもんが魔界とこの世をつなげる媒体となるということはわりと万国共通なんだなあと思った。
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