スプラッター

アンデッド (角川ホラー文庫)

アンデッド (角川ホラー文庫)

 角川書店のサイトでも妙にプッシュされていて、気になっていた本だった。ホラーだし。今日本屋で見かけたので早速買って読んだ。そんなに長くなく読み易い文章だったので、あっさり読み終えてしまった。
 結論として、あまり怖いものではなかった。ただつまらないかと問われれば、まあまあおもしろかったと答えるだろう。そもそもぼくはスプラッターにはあまり怖さは感じないのでしょうがないといえばしょうがない。
 端的にストーリーを書いてしまうと、大量殺人鬼の幽霊にとりつかれたいじめられっ子がいじめっ子を惨殺するというもので、それに学校の文芸部の数人とホラー作家が絡むという感じです。で、惨殺シーンが拷問になっていて、そのグロさが売りなんだろうと思います。けっこうグロいけど、やっぱり怖くはない。それは映画の「ホステル」に怖さがないのと似ている。
 幽霊が実体を得て、襲いかかってくる。そこに怖さはあるのだろうか。亡霊が暗がりにただじっと佇んでいる、その方が怖いよなあとあらためて思った。
 でも、まあおもしろかったのでした。嫌いじゃないです。続きがあったら読むと思う。