2008年の読書

 本はこの1冊だけを選びたいと思います。

B級ノワール論――ハリウッド転換期の巨匠たち

B級ノワール論――ハリウッド転換期の巨匠たち

 例えば「ディスコ探偵水曜日」とかバルガス=ジョサの「楽園への道」とか、国内外問わず良い本は出版されたと思いますが、この「B級ノワール論」は評論的にも資料的にも最高の1冊だと思う。蓮實先生が計り知れないと言うだけのことはある。文学界に投稿した小説を書いているときも助けになってくれた。筆者の吉田さん、出版元の作品社さん、その他関係者の皆さんに感謝したいです。よくぞ出版してくれました。
 なんかもったいなさすぎてまだ半分くらいしか読んでいないんですけど(笑)。
 そういえば、ビクトル・エリセ監督の「エル・スール」の原作本の翻訳が出るって話はどうなったんだろうか。