ミュージック・ブレス・ユー!!

 大谷さんに煽られたので、とりあえず読んでみたのだった。
 けっこう前に読み終えていたんですが、感想書くのをすっかり忘れていた。というか、読み終えたそばから細部を忘れてしまった。つまらなくはないけど、さほどおもしろくもない、という感じ。
 なので大谷さんも読んでみるがいいさ。

ミュージック・ブレス・ユー!!

ミュージック・ブレス・ユー!!

 例えば、1章の終わり方はかなり良くて、けっこう期待したんですけど、どちらかというとオフビートな日常が綴られていくんですが、その感覚があまり合わなかった。確かにぐだぐだキュートではあるんですが、関西弁だからなのかもしれないんですけど、合わないとしか言いようがない(笑)。
 ただ1章の締め方を始め、たまにきらっと輝く場面があって、そういうのはいいなと思った。逆に「これはひどい……」と思っちゃうような文章もあって、悪くはないんですけど、絶賛されるほどのものではないんじゃないかという印象です。普通の青春小説だと思う。好みではなかった。
 あ、主人公のアザミよりもチユキのキャラがいかしてました。アザミは小説内でメインの視点を担っているので意外とニュートラルなんですが、チユキはふり幅が大きくて、かなり魅力的だった。
 合わなかったのは文章なのかなあ。最近、こういう三人称はちょっと苦手なのでした……。