爆音映画祭開催中

 爆音映画祭2009吉祥寺バウスシアターで先週金曜日から始まりました。オープニングは音楽家大友良英さんをめぐるドキュメンタリー「KIKOE」の上映と大友さんのライブという2本立て。「KIKOE」はおもしろかったですねえ。
 大友さんをめぐるドキュメントがけっこう奔放に構成されているような感じ。現在の大友良英だけではなく、過去の記録映像もふんだんに顔を出すのも刺激的だった。まさに音をめぐる約100分間。大友さん本人は、20年間くらいの自分を観るのはキツいとライブ前に仰っていました(笑)。7月にユーロスペースで上映されるんですが、そちらへも足を運ぼうと思った。
 これに比べると、「シャイン・ア・ライト」はさほどおもしろくなかった。もちろんストーンズのパフォーマンスは良いんですけど*1、結局ただのライブ映像に終始してしまっているように感じられた。最初と最後に顔を出すマーティン・スコセッシもどうかと思うんですけどね。
 音楽系のドキュメンタリーといえば、オリヴィエ・アサイヤスによる「NOISE」の爆音レイトが待ち遠しくて仕方ない。「NOISE」とX-GirlのコラボTシャツはどんな感じに仕上がるんでしょうか。


 爆音映画祭は6月12日のクロージングまでまだまだ続きます。これからの上映に目を向けると、ぼくが楽しみにしているのは「狂い咲きサンダーロード」や「マルホランド・ドライブ」はもちろんだし、ジム・オルーク先生によるライブ企画も本当に楽しそう。
 でも今回のラインナップでひそかに期待しているのが富田克也監督の2作品、「国道20号線」と「雲の上」。これは両方とも以前アップリンクで観たことがあって、大変面白い映画でした。だから今回の上映が楽しみで仕方なかった。大きなスクリーンで、かつ爆音で観られる幸せ。以下ちょっとネタバレあり。
 「国道20号線」のカラオケシーンについては爆音映画祭チラシでも触れられているんですが、ぼくが一番見たいなと思っているのは「雲の上」で薬師丸ひろこがかかる場面。あそこ、どんな感じで響くんだろうと今から期待しています。いや、本当楽しみだ。

*1:"as tears go by"が特にぐっときたな。