DVD2枚。

東京藝術大学大学院映像研究科 第一期生修了制作作品集2007 [DVD] (<DVD>)

東京藝術大学大学院映像研究科 第一期生修了制作作品集2007 [DVD] ()

DVD 東京藝術大学大学院映像研究科第二期生修了制作作品集2008 (<DVD>)

DVD 東京藝術大学大学院映像研究科第二期生修了制作作品集2008 ()

 こんなものが売られていることを最近知った。ユーロスペースで上映された2009年度の修了作品が、ぼくが観られたものはどれも大変素晴らしい出来栄えだったので、過去のものもと思いさっそく買ってみたのだった。でもまだ全然観てない。瀬々監督のボックスといい、いつ観ればいいんだ。まあいいや。
 ブックレットには目を通したんですが、どれもおもしろそう。黒沢清監督が挨拶文を書いているんですけど、すごい煽りっぷりで相変わらずだなあと思った。黒沢さんが映画のチラシとかDVDとかに書く推薦文の煽りっぷりが好きなぼくとしては、たまらないものがありました。
 ちなみに一番好きなのがマリオ・バーヴァの「白い肌に狂う鞭」のDVDへのコメント。

古城の地下基地にこつ然と立つ長身の幽霊男爵。ドラキュラ以上に品格のあるクリストファー・リーの勇姿を見よ。まだ“ホラー”と呼ばれる以前の、むせかえるような豊穣がここにある。我々はかつてそれを“怪奇映画”と呼んだ。
――黒沢清

 観たくなっちゃうよ、こんな文章を読んじゃうと(笑)。ま、実際「白い肌に狂う鞭」は傑作なんですけど。
 あと、最近のだと「おろち」のも好きだったな。

鶴田、高橋、そして素晴らしい三人の女優たちは、どのような努力を重ねたのか、それぞれが楳図かずおの高みへと至ることに成功した。こうして、映画を構成するあらゆる部分は現実の時間と空間から解き放たれ、前人未到異世界へと舞い降りる。まさに驚異だ。このような映画が撮られることは、もう二度とないだろう。
――黒沢清

 ほんと上手いよなあとつくづく思う(笑)。観たくなるもの。


白い肌に狂う鞭 [DVD]

白い肌に狂う鞭 [DVD]

おろち [DVD]

おろち [DVD]