文芸エッセイ、らしい

 下の小説と並べて書くのもどうかと思うが、やっと買えたのだった。
 ギジェルモ・カブレラ=インファンテ「煙に巻かれて」*1青土社
 まだ20ページくらいしか読んでいないが、これはすごい。この内容の濃さは何だ。カブレラ=インファンテ恐るべし。キューバの奥深さを肌で感じてしまいますね。
 知識量が半端ないので読むのが、というか、思考についていくのが大変なのだが、これはおもしろいぞ。原文は言葉遊びに言葉遊びを重ねているらしい。重ね重ね残念だ。原文で読める知識があったらなあ。
 税込み3990円と値の張る本ではありますが、興味がある方は是非。煙草吸わないぼくでさえ、冒頭の数ページでノックアウトされるような、そんな文章だった。
 こういう本こそ売れて欲しいと思うのだけれど、無理かね。

*1:

煙に巻かれて

煙に巻かれて