八月納涼歌舞伎第三部

 行ってきたのだった。四時くらいに銀座について、プランタン銀座でマテ茶を買ってから、時間があったのでドトールで小説を読んでいた。ガボの「ジャーナリズム作品集」の気になるところを読み直しつつ、たまに3Kを読み、「狼と香辛料Ⅱ」も100ページほど読んだ。アニメになんねーかな。

南総里見八犬伝

  • 発端
    • 房州富山山麓の場
    • 庵室の場
  • 序幕
    • 大塚村庄屋蟇六内の場
    • 同表座敷の場
  • 二幕目
    • 円塚山の場
  • 三幕目
    • 滸我成氏館の場
    • 芳流閣の場
    • 行徳入江の場
    • 庚申塚刑場の場
  • 大詰
    • 馬加大記館の場
    • 同対牛楼の場

 上のような場割で、全体像としては名刀村雨丸をめぐる前半と八犬士が揃い始める後半という按配で、膨大な原作を端折りつつ、どうにか通し狂言っぽい体裁を整えている。休憩時間を抜くと3時間弱で、その尺に合わせるためではあるけれど、それなりにまとまっていたかなと思う。いや、ごめん、馬琴の原作は読んだことがないので、まとまっているかどうかなんてわからんが、一つの狂言としてはまとまっていましたよっていうことで。無難におもしろかった。場数が少し多いかなとも思ったけれど。
 何がおもしろいかって、歌舞伎的な見せ場が豊富なこと。スッポン、セリからの出はあるし、早替わりはあるし、立ち廻りももちろんあるし、幕外の引っ込み、だんまり、がんどう返しまであった。しかも、最後は「対面」だった。本来であれば八犬士が集まってくる展開とか、それぞれの因縁も出したいところだったのだろうけれど、時間の都合で、大詰では有耶無耶のうちに八犬士が揃ってた。(笑) まあ、この展開の大雑把さも歌舞伎だね。いいってことよ。
 馬琴の原作を読んでみようかな。どれだけの時間が必要になるのかはわからないけれど。そういえばこの「南総里見八犬伝」については、松竹の歌舞伎サイトにTBSのアナウンサーの初日観劇記が掲載されていて、呆れた。ペットって。こんな感想を書けるアナウンサーがいることにも驚いたが、掲載する松竹も松竹だ。ダメだししなよって思った。(笑)