スペインの小説

 セルバンテスの「ガラスの学士」という短篇小説を読み直してみた。なにかの足がかりになればいいなくらいの思いで読み始めたのだが、これがやはりおもしろいのだな、止まらない。また電車を降り忘れそうになってしまった。この時代のスペイン文学っていうのはおもしろい小説が多いな。ピカレスク小説もそうだけれど。「ラサリージョ・デ・トルメス」もなかなかおもしろかった記憶がある。ここらへんをどうにかパクれないか現代劇として書き直せないかを考えているのだけれど。やっぱ鶴屋南北はすげえな。あの書き換えのパワーは何なんだよちくしょう。