小劇場

 中野のザ・ポケットでクロムモリブデンの「猿の惑星は地球」を観た。最近話題になっているようだったので観に行ったのだが、これが全然おもしろくなくて、何度か帰ろうと思ったくらいだった。通路脇の席だったらたぶん帰っていた。
 おもしろいおもしろくないというのはもちろん個人差がある。より正確にいえば、「もうこういうのはいいかな」といった方がいいのかもしれない。いかにも小劇場的な芝居といったらいいのかな、アングラまで行かず、かといって前衛ではない、ポップな芝居。ぼく自身のテンションが異様に低い状態で観たのが悪かったのかもしれないが、それにしたって、おもしろくなかったと思う。客席と舞台の間に温度差みたいなものがあったように感じた。
 しかしまあ、開始10分くらいで、「あ、もうだめだ」と思ったのは久しぶりだ。