石井聰亙さん
大好きな映画作家の一人であり石井聰亙監督の自主制作時代の映画を二本観てきた。「高校大パニック」と「1/880000の孤独」。
「1/880000の孤独」には悶絶した。才気溢れるとはこのことだと思った。冷静に観られない感じがあった。一瞬、一瞬が決定的な映像だった。
電車の中で吐き始めるシーン、駅のホームから吐くシーン、あれ、ゲロばっかだな(笑)、まあいいや、窒息するかと思った。ぼく自身は浪人を経験したことはないけれど、何もかもがうまくいかない息苦しさみたいな苛立ちや諦めみたいなものは感じたことがあるし、かなり感情移入してしまった。
とにかく息が詰まるような映画だった、音楽も含めて。DVD-BOXを買えばいつでも観られるというのは、とても誘惑です。欲しいぜ。
「高校大パニック」も良かった。タイトルまでの、冒頭のかっこよさといったらないよ。