新書とか。

 最近読んだ本。

下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)

下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)

ヤミ金融 (中公新書ラクレ)

ヤミ金融 (中公新書ラクレ)

キレる大人はなぜ増えた (朝日新書 90)

キレる大人はなぜ増えた (朝日新書 90)

ネットカフェ難民と貧困ニッポン (日テレノンフィクション 1) (日テレBOOKS―日テレノンフィクション)

ネットカフェ難民と貧困ニッポン (日テレノンフィクション 1) (日テレBOOKS―日テレノンフィクション)

 ほとんど、今書いている小説の資料として読んだ。この中だと、「キレる大人はなぜ増えた」はちょっと内容が薄かったかなと思う。あんまり役に立たないというか、広く浅くというか、コアな部分まで踏み込んでいないというか。でも、これが売れる新書の姿なのかなとも思った。
 他の3冊は普通におもしろかったです。ただやはり一方的な視線というのがどうしても感じられてしまって*1、それはどうかと思った。もっとも、ぼくは事例集的な読み方をしていたので、経済的な仕組みの部分はけっこう読み飛ばしてしまっているのだけれど。
 もっと色んな事例を読みたいなと思った。人の不幸が知りたいのではなくて、追い詰められた人間の行動の原理みたいなものをわかりたい。色々と読んでみてわかりかけているのだけれど、やっぱり難しい。難しいです。

*1:下流喰い」と「ヤミ金融」でいえば、貸す側=悪いという構図があった上で文章を構成しているのではないのかとか、そういうこと。