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 観客数人というシアターNでしたが、これおもしろかったねえ。以下ネタバレ。
 これはいいB級映画。たぶん客を楽しませることしか考えてない(笑)。結局のところ、白のタンクトップを着た金髪の美人(この映画では胸元が開いたドレスだけど。)が後半は敵に逆襲するという、最近わりと多い作りの映画でしたが、90分ちょっとの間、飽きないで観ていられた。
 スピーディーな展開、適度なグロさ、適当なキャラ設定といういかにもB級な道具立てにあわせて、ほぼ全編が地下駐車場で展開するという安さ(笑)、最高じゃないか。これが若松映画なら、閉じた空間をうまく利用して閉塞感を作るだろうが、この映画は違う。何しろ駐車場は地下4階まであるのだ。
 色んな意味でかゆいところに手が届くB級映画だった。水攻めやカーチェイスのとってつけたような投げやりさも好感が持てる(笑)。カーチェイスといえば、「デス・プルーフ」みたいな場面があって噴いた。もしかして、ヒロインの車は耐死仕様?と一瞬でも思ってしまった自分が情けないが、まあいいってことよ。けっこうスリリングではあったしね。