トワイライトシンドローム
トワイライトシンドローム―デッドクルーズ/デッドゴーランド (幻冬舎文庫)
- 作者: 福谷修
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/08
- メディア: 文庫
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小説版は前半がデッドクルーズ編、後半がデッドゴーランド編になっている。渋谷のシアターNでの上映もこの順番で二週間ごとの公開になっていたから、違和感はなかった(ぼくは映画を観てから読みました。)。ただ全体的にさらさらとしていて、怖さというのはほとんどなかった。時折やたらとグロい描写があるが、グロいのと怖いのは違うだろう。
最大の特徴は極めて後味の悪い結末だ。正直「これはないな……」と思った。ぼくは別にハッピーエンド至上主義ではないけれど、ちょっとこれはやりすぎなのではないか。少しだけ希望があったデッドゴーランド編の余韻がぶち壊しだ。デッドクルーズ編が悲痛な分、バランスは取れていると思うんだけどな。
あと残念だったのは、各編の主役が姉妹だってことがあまり活きていないこと。ラストをやりたいがための設定っぽいですね。それはあんまり良いことだとは思わなかった。