ラノベ

 最初はどうかと思ってたんですが、だんだんとおもしろくなっていった小説。

Hurtless/hurtful (MF文庫 J し 2-7)

Hurtless/hurtful (MF文庫 J し 2-7)

 最初の方の心の中から脱獄してきたっていうところに突飛さを感じてしまって、完全に置いていかれたんですが、どうにか読み進める内にだんだんとその設定に突飛さではなく切実さを感じ始め、読み終える頃にはけっこういいジュブナイルだったんじゃないかとか思いようになりました。最後はちょっとセンチメンタルでほろ苦い。
 そんなに悪くなかったなあ。でもどうだろう。大事なことを忘れちゃってるっていう設定はあんまり効果的ではなかったというか、邪魔なんじゃないのかなあとも思った。間違いなく起こってしまった、それを私は確実に把握している、っていうスタンスが最近は好みかも。