執筆に向けて

新潮新人賞に向けて書いていた原稿をそのまま日本ファンタジーノベル大賞へ持っていく予定で、もちろん枚数は増やさなければならないが、長さに関しては、時間がまだ一ヶ月以上もあるのできっとどうにかなるはずなのだ。
やはり問題は内容になるのだと思う。
新潮用の原稿の筋立てはやはりリアリズムで、ファンタジーには程遠かった。
しかしファンタジーノベルというからにはやはりファンタジーの要素が必要なのだ。
ただこの賞でいうファンタジーはいわゆる剣と魔法ではなく、文字通り幻想である。
受賞作の並びをみればわかるのだけれど、決してラノベではなく、むしろ海外文学の匂いがぷんぷんしてくるわけで、きっとピンチョンとかエリクソンみたいなのが許容範囲で、指輪物語みたいなのはアウトだと思う。
すると、ぼくにできることってのがおぼろげに浮かんでくる。