読書

スプラッター

アンデッド (角川ホラー文庫)作者: 福澤徹三出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/08/23メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (10件) を見る 角川書店のサイトでも妙にプッシュされていて、気になっていた本だった。ホラー…

毎回のように度肝を抜かれる。

新潮の今月号に掲載されている青木淳悟の「このあいだ東京でね」を読んだ。もうなんだろう、すごい。ありえない。「ふるさと以外のことは知らない」で見せた異次元っぷりをさらに押し進めているような印象。 たぶんこの小説は読むたびに見え方が変わるんだろ…

ラノベ

X(クロス)トーク (電撃文庫)作者: 来楽零,緒方剛志出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2008/06/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (31件) を見る 最近読んだホラーラノベ。短篇集という扱いでいいのかな。 男の…

ラノベ

黒水村 (一迅社文庫)作者: 黒史郎,ニリツ出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2008/05/20メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (30件) を見る 読んでからけっこう経ってしまったが、感想なんぞを。 漆黒の森、底知れぬ闇をたたえた深い山。光なき…

ラノベ

カッティング3~Case of Mio Entanglement~ (HJ文庫)作者: 翅田大介,も出版社/メーカー: ホビージャパン発売日: 2008/05/01メディア: 文庫 クリック: 57回この商品を含むブログ (13件) を見る このバカップル(笑)という感じだったんですが、ミオが何となくマ…

ぶあつい新書

少年たちはなぜ人を殺すのか (文春新書 632)作者: キャロル・アン・デイヴィス,浜野アキオ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/04/21メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る 400ページもある新書もなかなかないと思うが、それな…

夕陽の梨

夕陽の梨―五代英雄伝作者: 仁木英之出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2008/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (19件) を見る 実はずいぶん前に読み終えていたのだった。おもしろい小説でした。以下、この小説や真山青果…

No Country For Old Men

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)作者: コーマック・マッカーシー,黒原敏行出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2007/08/28メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 182回この商品を含むブログ (123件) を見る 第80回アカデミー賞で作品賞、監督賞他を受賞した「ノー…

ラノベ

MAMA (電撃文庫)作者: 紅玉いづき,カラス出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2008/02/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 110回この商品を含むブログ (125件) を見る なんか最近ラノベばっかりだな。いっか。 前作の「ミミズクと夜の王」ははっきり…

新書とか。

最近読んだ本。下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)作者: 須田慎一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/09/01メディア: 新書購入: 7人 クリック: 263回この商品を含むブログ (107件) を見るヤミ金融 (中公新書ラクレ)作者: 読売新聞社会部出版社/メ…

ゾディアック

ゾディアック (ヴィレッジブックス)作者: ロバート・グレイスミス,Robert Graysmith,イシイシノブ出版社/メーカー: ヴィレッジブックス発売日: 2007/06メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (23件) を見る 先週くらいに買って、今日読み終えた…

読了した

真景累ケ淵 (岩波文庫)作者: 三遊亭円朝出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/03/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (43件) を見る 三遊亭円朝の「真景累ヶ淵」。

ラノベ

貴子潤一郎の「眠り姫」を読んだのだった。いい短篇集だった。例えば表題作などは、物語の萌芽みたいなものを感じられて、それは良かった。うまく言えないのだけれど。 ぼくの趣味からいうと、もっと過剰なドラマがあった方がいいのだけれど。何十年間か眠る…

フィリップ・K・ディック

「虚空の眼」*1を読み終えたのだった。何度も言うが、最近はかなりいいペースで本を読めている。 ディックの小説は「ブレードランナー」の原作とか、ほんの2冊か3冊くらいしか読んだことがないので、この「虚空の眼」がどれほどの位置にあるものなのかはわか…

いいペース

先日も書いたが、最近はいいペースで読めている。小説だけでなく、自分で書いた原稿も読み直しては手を入れているという状況で、要するにかなり読んでいるということだ。自分の原稿は読んでいるうちに入らないのかもしれないけれど。 来週観に行くので、唐十…

チェーホフ

「かもめ」を読んでいる。今までは新潮文庫版を読んでいたのだけれど、どっかいっちゃったので、白水社版を買ってみた。小田島訳。 ぼくは「かもめ」がチェーホフの四大戯曲の中でも一番好きなの。初めて読んだときはトレープレフに思いっきり感情移入した。…

スペインの小説

セルバンテスの「ガラスの学士」という短篇小説を読み直してみた。なにかの足がかりになればいいなくらいの思いで読み始めたのだが、これがやはりおもしろいのだな、止まらない。また電車を降り忘れそうになってしまった。この時代のスペイン文学っていうの…

ライトノベル

「狼と香辛料」*1をやっと読み終わったのだった。結局5日くらいはかかっているわけか。これは遅い方だよね、速度的にはね。でも、これおもしろかったんじゃないの。おれもホロにいじめられたいぜ。わおーん。 *1:狼と香辛料 (電撃文庫)作者: 支倉凍砂,文倉十…

猫の手を借りたいほど忙しくはない、さん

初貴さんの許可も出たところで、作者バレでいっちゃうぞ、ってことで。何日か前に書いた部分も直しちゃったよ。それはともかく「ストライクブルー」だ。

今日、読み始めた

今日身の回りの本とかCDを片付けていたら、すばる6月号が出てきた。古川日出男の『狗塚らいてふによる「おばあちゃんの歴史」』 が掲載されている号だ。読むのをすっかり忘れていたというか、買ったこと自体忘れていた。おりこんとかあったからなあ。 早速読…

トルーマン・カポーティ

「冷血」*1を読み終わったのだった。結構時間がかかった。題材も文章も重いから。しかし、すこぶるおもしろく、切ない小説、ノンフィクションノベルだった。以前読んだときのことをほとんど憶えていないというのは、結果として吉だった。スリリングな小説だ…

戯曲

マーティン・マクドナーの「ピローマン」を読んでいる。11日に新大久保に「ウィー・トーマス」を観に行ったときに買ったものなのだが、もう三度くらい読んだ。本当にいい戯曲だし、好き嫌いで言えば「ウィー・トーマス」よりも好きだ。再演してくんねえかな…

コロラド・キッド/スティーヴン・キング

現在、新潮文庫より出版されている最中の、スティーヴン・キングの「暗黒の塔」シリーズ。その1巻から3巻までの帯についている応募券をハガキに全部貼って出すと、抽選で10000名にキングの日本未発表作である「コロラド・キッド」があたるというキャンペーン…

戯曲

戯曲なのかわからんが、「曽根崎心中・冥途の飛脚 他五編」*1。 これがまた全然読めないのだった。そもそも文楽観たことないくせに読もうとしているのが間違っているのだろうか。注釈も少ないし。白水社の歌舞伎オンステージのシリーズは注釈多くてわかりや…

「Deep Love」を読む。(第1回)

オリコンが終わって、書くことが激減している。するとこの雑記すら何も書かなくなることは自明のぼくだから、意地でも何かを書こうと思った。 そこで「Deep Love」だ。クソ小説として名高い「Deep Love」だ。立ち読みをして、「何だこれは」と買ってもいない…

文芸エッセイ、らしい

下の小説と並べて書くのもどうかと思うが、やっと買えたのだった。 ギジェルモ・カブレラ=インファンテ「煙に巻かれて」*1青土社。 まだ20ページくらいしか読んでいないが、これはすごい。この内容の濃さは何だ。カブレラ=インファンテ恐るべし。キュー…

『ベケットと「いじめ」』

別役実の『ベケットと「いじめ」』*1を読んだ。中野富士見中学でのいじめ事件とベケットのいくつかの劇作から、近代から現代における人間の「個」から「孤」への変遷を丹念に読み込んだ書。 若干読みづらく、というのも本書は講演会で別役実が語った内容を文…

スティーヴン・キング

キングの小説は昔よく読んでいた。 最近、キングの「暗黒の塔」シリーズが早いペースで刊行されている。 このシリーズは以前は角川書店から出版されていて、第4巻の「魔道師と水晶球」まで翻訳されていたと思うが、版権が移ったからなのか、今回は新潮社、し…

評論

カルロス・フエンテスの「セルバンテスまたは読みの批判」*1を読んだ。 フエンテスはメキシコの小説家で批評家。知識の塊みたいな人。 メキシコというのは不思議な土地で、他にもアルフォンソ・レイエスとかオクタビオ・パスなんていう碩学がいるわけですが…

日本の戯曲

去年上演され、今年の岸田戯曲賞受賞作となったポツドール主宰、三浦大輔の「愛の渦」*1を読んだ。 岸田戯曲賞受賞作は必ず単行本になるから、今回の受賞はかなりうれしかった。読んでみたかったもの。 しかし、ぼくは上演されたものを観ているからわかるの…